■親しい出版プロデューサーの友人が、麻布十番にいるから久々にご飯を食べようという誘いがあり、仕事を放棄して麻布十番へ向かった。僕は仕事柄、電波出身なのだがどうも出版系、物書き系、編集者系の友人が数多い。別に意識をしている訳ではないのだが、時々通ぶった発言にムッとしたりもする。僕は麻布十番に向う道すがらの食イメージは、登龍で前菜のクラゲを食べながら涼しげにビールを飲む。というものだった。■麻布十番で友人と落ち合うと「今日は美味しい鉄板焼き屋さんを予約してある」と言う。まさか・・と、一瞬躊躇したが、そのまさかであった。断る理由も無く、本当に美味しい鉄板焼き屋なのだ。ま、いっか!と、軽く考え信号を渡りお店に向った。そして案内された席はカウンターの左端のひとつ手前の席。なんと1年前のあの席と同じだ。。何故、そんな良い店に僕は抵抗感を感じているのだろう。そうなのだ。約1年前にこの店から先月5月の苦しい事態が発生したのだった。トラウマか?■しかも1年前と同じ席だった・・横隔膜が胃を通り抜けて腸まで下がってきた。食欲も無くなる・・妙にビールで腹が膨れる。言葉も少なくなってきた。Dejavuが心の中で首を擡げて来ているのがあからさまに分かった。そうだDejavuなら乗ってやろうじゃないか!と、ふと思った。1年前と同じ行動をこっちが主導権をとってやろうと。そんな決心をした途端、食欲が沸いて来た。食べ遅れている感じがした。やっぱりここの鉄板焼きは相当に美味しい。僕は元々粉物が嫌いなのだ。でもここの鉄板焼きは素材物が多く本当に美味しい。■Dejavuを主導しようと考えた僕は、2時間位した所で、友人を近くのBarに誘った。そうだ。あの晩に行ったBarだ。これでDejavuはこっちのものだ。1年前に座ったRの付いたカウンター席にも座る事ができた。僕は1年前と同じ場所に座る。なるべく同じ物を注文した。そうとも知らない友人はリラックスしながらジンを飲んでいる。ここはドリンクはDejavuではなかった。あくまでシチュエーションだけだった。そりゃそうだ。相手が違う■友人とシコタマ飲んで良い気分になりすぎた。もうとっくに日付は変っていた。酩酊状態で僕と友人は麻布十番を徘徊していた。帰るのはタクシーしかない。「君の家、何処だっけ?」「千葉」「千葉の何処?」「新○○」「嘘!」「嘘付いてどうするの?」Dejyavuの主導権は僕には無かった・・・・ kaneisi